爪切りを買い替えたいと思った。

今使っているものは何年使い続けたのかすらよくわからない。実家にいた頃から使っていたはずなので、たぶん十年以上。家族用のものとは別に、自分用に買ったものだ。スーパーか何かの生活用品売り場で、千円もしなかったはずだ。そんなものだから今はもう切れ味が悪く、足の指の爪切りをする時なんか無駄に力を込める必要があってとても怖い。怖いので最近は足の指の爪切りをする頻度が落ちてきていたのだが、これはまぁ良くないだろう。

どうせ買い換えるなら今のものより少し良いやつを買いたい。刃物のたぐいは、安物だと本当に信じられないくらい切れないことがある。千円から数千円くらいでそこそこ切りやすいものが買えるなら支出として許容範囲だ。

爪切りには、よくある普通の形の以外にペンチ型もあったはずだ。あれは特に足の指切りがしやすいと聞いたことがある。メーカーはどこが良いのだろう。まずはGoogleで検索してみたが、

  • Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: 爪切り の中で最も人気の ...
  • 楽天市場】爪切りの通販
  • 【徹底比較】爪切りのおすすめ人気ランキング24選 ...
  • 切れ味抜群で使いやすい! 爪切りおすすめランキング25選 ...
  • 爪切りの人気おすすめランキング15選【2020年最新版 ...

よくあることだが、通販サイトとまとめブログばかり出てくる。まとめブログは読んでみてもごく一般的な説明文、あとは商品のリンクがあるばかりで、その説明も爪切りに詳しい人間が書いたものとは到底思えない。少し検索ワードを工夫してみるが、爪切りの関連語句などそんなに思いつかず結果はあまり変わらない。

「爪切り -"おすすめランキング" -"人気ランキング"」とまとめブログ避けを入れてみると多少ましな結果が得られた。その上位に、「貝印 ツメキリのすべて」というページを見つけた。

www.kai-group.com

爪切りの基礎知識や種類、選び方、正しい使い方が解説されている。内容は丁寧だが専門知識が必要とされるようなものではなく読みやすい。メーカーのサイトだから信頼して良いだろう。貝印といえば包丁の有名国産メーカーだ。うちのキッチンもメインの包丁は貝印の関孫六である。

ざっと目を通した程度だが、良いサイトだった。ここだけ見ておけばもう他に爪切り情報を仕入れる必要はないだろう。本格的にいくならここで他メーカーのサイトも見比べてみるべきなんだろうが、そこまでの情熱はない。私は満足してスマホを置いた。

さて、すっかり貝印の爪切りを買う気になっているが、このまま貝印のサイトで購入するかどうするか。しかし気持ちは爪切りになっていて、通販で数日待たされるよりも今すぐに欲しい。東急ハンズにならあるかもしれない。雨は今は止んでいるようだ。洗濯物を干してから買い物に出ることにした。

 

東急ハンズは日曜のわりには空いていた。爪切りはビューティ&ヘルスのフロアにあった。

それなりのスペースが割かれていて、高級感のあるショーケースに入った爪切りまである。1万円以上する爪切りがディスプレイされていて、諏訪田というメーカーのものが多い。普通の売り場に陳列されているものは千円以下の安いものから5〜6千円までくらいで、一番目立つのはグリーンベルというメーカーの「匠の技」というシリーズ。貝印の関孫六シリーズはそれより種類が少ないが、価格帯は同じくらいだ。ペンチ型になると種類が少なく、貝印は2種類しか選択肢がなかった。

私は貝印の関孫六、4500円くらい(税込)のものを購入した。この大きさなら有料の袋を買う必要はなく、鞄に収まった。

他にも枕を買い替えようと思っていたところだったので、寝具フロアを見てみたけど5千円以上するものばかりだった。ドンキに行って千円の枕を買った。

 

帰宅して洗濯物を取り込む。半乾きだったので部屋干しにした。少し早いけどビールを飲み始めることにした。シャワーの後に今日買った爪切りを使うのが楽しみだ。